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2008年8月24日 (日)

「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」

 どこの国のDVDでも読み込んでしまうという、魔法の機械を手に入れたことは、以前にもここに書いた。観たかったけど日本未公開の映画や、日本語字幕版が廃盤になってしまっている映画が、格安で手に入るとあって、近頃のハムちゃんの物欲王子ぶりはすごい。毎日、「次に個人輸入する作品」のことで頭がいっぱいのようだ。毎月のお小遣いをすべてDVDの購入につぎ込んでいるという気合の入りようで、わが家では「特攻(ぶっこみ)のハム」と呼ばれている。いつのまにか見たことのないジャケットのDVDが増えている、TVのある部屋の床の上にDVDの丘が形成されつつある、毎日映画を観ている、などの被害情報が(私によって)報告されている。ちょっとキモい感じだ。まぁ、いいんだけど。

 ひさびさに、「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」(ルイス・ブニュエル監督)を、私も一緒に観た。日本語字幕のない「リージョンコード1」の「クライテリオン盤」とやらで、マニアにしか理解できない感じの言語で表わされているシロモノなのだが、要するに、わが家の魔法の機械でもって読み込み可能で、かつ映像をコンピュータで解析しなおして美しくした、コレクター・アイテムというわけだ。

 しかし、観られるには観られるが、画面(動き)を見ながら、分かりもしないフラ語を聴きつつ、英語字幕で追いかけながら鑑賞するのは、観る側(われわれハムサラダのような、語学にそれほど通じているわけではない者)に、かなりの集中力を必要とし、大層疲れたのであった。しかも、ストーリー展開が突飛すぎて、「よく分からない」というのが感想、という悲しい結果に終わった。映画のかなり前半の辺りで、完全に置いてけぼりを喰ってしまった。では、これを日本語字幕版で鑑賞していたなら面白かったか、といわれると、それも微妙なところではある。ただ、この監督に必ず評価としていわれているようで、全然新しみのない感想ではあるが、私は、この監督の作品の官能的なところがとても好きなのである。「昼顔」(日本語字幕で観た)はかなり傑作だと思ったし、「アンダルシアの犬」も良かったのに……。

 ところで、金井美恵子著・小説「恋愛太平記」だが、今は下巻を読んでいる。しかも、物語はすでに終盤にさしかかっている。会社帰りの電車の中や、就寝前の布団の中という少ない読書時間で、結構がんばって読んだ。これだけちゃんと読めるのは、とにかく面白いからにほかならない。現在、古書店をめぐって、鋭意ひっかき集めている最中である。次に読む予定は、インターネットで入手した「彼女(たち)について私の知っている二、三の事柄」である。とても楽しみである。

(サラダ)

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